4月10日

今日は、冷たい雨に北風。
入学式の方もいらしたご様子。
満開の桜の下とはいかなかったかもしれませんが、
雨と一緒に幸せも降り込むことでしょう・・・
上手いこというなぁ。

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塩谷判官@切腹15分前。

6日から始まりました、4月文楽公演。
さっそく1部、「仮名手本忠臣蔵」を見に行きました。
大序から城明け渡しの段まで、あっという間。
演者の皆さんが一丸となり全力で向かってくるのを、観客も一体となって受け止める。
忠臣蔵ってやはり特別な作品なんですね~
どこをとっても、素晴らしいとしか感想が出てこないのですが、
やはり「塩谷判官切腹の段」の劇場を包み込む緊張感。
吉田和生さんっていつも淡々と人形を遣う印象がありましたが、
無念さが静かな炎のごとく塩谷判官を焼きつくす迫力、圧倒されました。

・・・とか言ってるわりにさ。
塩谷判官の隣にいた、切腹見届け人(石堂右馬丞)の玉志さんをチラチラ見てたくせに。
集中しようよ、私。
あと、由良助さん来るの遅いですね。
ブラディーポのコーヒーくらい遅いですね。
あまり、お待たせしすぎはよろしくありませんね。

「嘉肴ありといへども食せざればその味はひを知らずとは」の語りで始まる仮名手本忠臣蔵。
(どんな御馳走も食べてみなければその味はわからない)
忠臣蔵も見てみなければ、その素晴らしさはわからないもの。

そして、「この素晴らしさを誰かに伝えたい!」と思いながら仕事していたら、
文楽好きのお客様がいらしてくださって、うれしいことでした。
暑苦しくお話してごめんなさい。
それにしても「燕二郎」「小住太夫」「千歳太夫」・・・普通に通じる、楽しさよ。
皆様もかなりお好き&手ぬぐいゲットいたしましょう!