6月28日 文楽鑑賞教室

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6月もそろそろ終わり、、、ということで。
6月は、文楽鑑賞教室がありました。(またかぁ、、、と、言わないでください。)
文楽を初めて見る学生さんを対象にしたものですが、一つの演目を4パターンの配役で楽しめる、文楽ファンにも美味しい鑑賞教室です。
演目は「五条橋(牛若丸と弁慶出会いの場面)」に、技芸員さんによる、ほのぼの文楽解説、メインの演目は菅原伝授手習鑑より「寺入り」「寺子屋」

去年の鑑賞教室は、私も初心者。
名前と顔が一致するの、蓑助さん、織太夫さん、玉志さんだけでした。
それが1年経てば、ほぼ全員の顔と名前が一致するのだから、大したものです。何の役にも立ちませんが。

さて、今年は4パターン全て見ました。贅沢!
メインの「寺子屋」一番良かったのはC班!
床は、織太夫さん藤蔵さん→靖太夫さん錦糸さん。
人形は、松王丸が玉志さん、千代が一輔さん、源蔵が玉佳さん。
織太夫さん藤蔵さんは、寺子屋というよりTERAKOYA!パワフル。若い人には、こういう浄瑠璃聴かせてあげるといいですね。今、自分達が聴いている音楽と同じ、いやそれより凄い!と思うはず。だから、寝ないで聴いてー
そう、松王丸は病人という事で、咳こむところがあるのですが、織太夫さんは咳以外にも色々出てそうな、、、
あの、、、玉志さんの松王丸に、あの咳はねぇ、、、

後半は靖太夫さんと錦糸さん。
このお二人がとても良くて。錦糸さんの三味線で涙がポロポロ。「いろは送り」の白装束の松王丸と千代の悲しみと美しさも相まって。

今回、色々な配役で拝見して思ったのですが、こうもそれぞれの個性が出るものなんですね。後は好みの問題。A班玉男さんの松王丸は、時代物ならではの大きな悲しみ。流石!
が、私は、玉志さんの松王丸、子を失った親の悲しみがスッと前に出ているのが、人間味があって良いなぁと。
玉志さんと一輔さんは、いいですね。私は好き!
上質で、品が良くて、清らかな美しさ。すっきりとした遣い方。
是非、来年あたり、菅原伝授手習鑑の通し公演やって頂けないでしょうか?
このお二人の寺子屋が見たいですー
玉志さん、たくさん見たいですー
ダブルキャスト反対ですー

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出だしの松王丸、PUNK!

さて、そろそろ文楽見たくなってきませんか?
次回は7月20日から夏休み公演!