11月文楽公演

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こんにちは。
文楽劇場のご担当者様より、11月文楽公演のポスターをお送りいただきました。
(間を取り持ってくださる、ゆかりさん、いつもありがとうございます!)

ポスターは、第2部の「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)」に登場する安倍貞任・宗任兄弟です。
歴史をお勉強した良い子の皆さんは「前九年の役」ご存じですよね?
源氏によって滅ぼされた安倍頼時の息子たちが、奥州を自分たちの手に取り戻そうとする、「前九年の役」その後を描いた作品です。
「え~、悪い子だから歴史わからない~」って方も大丈夫。
史実とは関係のない方向へ話が進んでいくので・・・
文楽の時代物は、歴史の登場人物や出来事から、壮大に話を作っていきます。
主人公は大義、主君への忠誠などのために、すべてを犠牲にして突き進むので、家族や周りの人が大変な目に合います。
(そこで起こる悲劇の場面だけが、名場面として何度も上演されて現代に残っているとも)
こちらの作品も、貞任の妻「袖萩(そではぎ)」が、駆け落ちしたとはいえ、もう可哀相で可哀相で。
そして袖萩の家族も悲しい。
悲しければ悲しいほど、最後の最後に貞任が見せる姿に胸がいっぱいになります。これぞ文楽のカタルシス!

あっ、2部の話から始めてしまいました。
1部は「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」
相撲取りが出てきます。そして、コッテリコテコテの世話物、人情劇です。(文楽なので殺しもあるよ)
血の繋がりがある親子の情愛、血の繋がりがない親子兄弟の思いやり、お互いを想いやる心が交差しあい・・・
江戸時代は、養子縁組が多かったそうで、血の繋がる繋がらないがテーマとして取り上げれることがよくあります。
もう一作品「面売り」もやります。

3部は、近松門左衛門作の「冥途の飛脚(めいどのひきゃく)」
これは、面白いですね~。
主人公が忠兵衛。ええかっこしいで見栄っ張りでお調子者のダメ男なんです。
「淡路町の段」で、大名屋敷に届けなければいけないお金を持った忠兵衛が、橋を挟んだ大名屋敷と恋する梅川のいる茶屋とを行ったり来たりするのですが、「わかる!私もやっちゃうかも(横領です)」と妙に親近感を頂いてしまいます。
結局、大名から預かったお金を持ったまま、梅川の元へ行き・・・
私は、「一度は思案二度は不思案、三度飛脚。戻れば合はせて六道の、冥途の、飛脚」の浄瑠璃が好きなんです。
近松門左衛門の書く浄瑠璃、凄いですよね?たまらないです。

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何がなんだかわからないと思いますので、こちらのあらすじをニューンって拡大してお読みください。

夏に世話物(夏祭浪花鑑)を観劇された方には、2部の「奥州安達原」をおすすめします。
やはり時代物は文楽の醍醐味です。あらすじは必ず読んでおきましょう。
それから、三味線が好きな方も、こちらがおすすめです。
「袖萩祭文の段」の清治さんが、宝物になるような三味線を聞かせてくれると思います。(体調によりけり)

初めて見る方には3部の「冥途の飛脚」をおすすめします。
あらすじがわかりやすいですし、現代人にも通じるところがあるのも良いです。
それから、宝塚ファンの方も、「心中恋の大和路」の原作なので、いちど見てもらいたいです。

1部の「双蝶々曲輪日記」は、私はたくさん見ようと思います。(好きな人形遣いさんが長五郎遣うから)
あとは、お相撲好きや人情物が好きな方もおすすめです。(薄いコメントですが、面白いですよ)

最後になりましたが、近畿圏にお住まいの35歳以下の方には「ワンコイン文楽」を是非、お申込みください。
500円で、技芸員さんの解説付きで観劇ができます。日にちの設定があります。
ワンコイン文楽はこちら
残念ながら、自称35歳や、気持ちは35歳とかはダメです。
そのほか、チケットの買い方がわからない、1人で見るの勇気がいる・・・などなど、ご相談ください!