着物の話
暑さも落ち着き、着物好きにはうれしい季節がやってきました。
今年に入って余裕がなくて、しばらく着物から遠ざかっておりましたが、Mさんの着物熱に、私もまた着たくなり・・・
文楽の観劇に久しぶりに着て出かけました。やっぱり!気分が上がります。
そして、先週は、着物で東京へ日帰りで行ってきました。

私が着物で大変お世話になっている「染織工芸 むら田」
こちらの店主だった村田あき子さんが亡くなられて1年、しのぶ会を開催してくださいました。
(入り口に飾ってあった、あき子さんのお写真を撮り忘れた。)
あき子さんが着用されていた着物や帯、制作された着物、ろうけつ染めの作品、掲載された雑誌・・・
今は広尾にお店がありますが、以前は銀座にありました。
初めて、銀座のお店に伺った時のことは、よくよく覚えています。
着物、銀座、老舗・・・心臓が飛びだすくらいに緊張して伺ったのですが、親切にしてくださって。
こじんまりとした店内に、さりげないけれど素敵なものがたくさんありました。
あき子さんを息子さんの寛次さんやご家族が盛り立てて、その空気も良い感じ。
今ではホッとする(欲しいものがたくさんあるから、ホッとはできないところもあるけれど)居心地の良い場所になりました。
そして、初めて伺った時から変わらない接客の距離感といいますか、接客を仕事とする私にとっては、とても勉強にもなっています。

あき子さんは、面白いところもあって、私が自分で選んだ着物とあき子さんが選んでくれた着物で悩んでいた時。
自分で選んだ着物は顔写りがイマイチで、でも、これ好きなんだけどな~と悩んでいたら、私が選んだ着物をさっさと棚に戻してしまいました。
息子さんが「まだ、悩んでらっしゃるから戻しちゃだめだよ」とあき子さんに言っても、知らん顔。
「わかりました、選んでくださった、こちらにします」と私が言うと、「そうですね、よくお似合いになってますよ」とあき子さん。
もう選んでもらえませんね。

この日は、単衣の紬にジャワの古更紗で作った帯、「ザ・むら田」スタイルで。
紬に更紗の帯は、着物に慣れない初心者になじみやすい組み合わせでした。
古更紗も今では良いものが手に入りにくいそうで、がんばって買っておいてよかったです。
いつか、あき子さんのように「そういえば、あの人着物をお召しだったわね・・・」くらいに、さりげなく渋い着物を着こなせるようになりたい。
- Published:
- 2025.10.12 / 9pm
- Category:
- BLOG
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