来週も木金土日

今週もご来店ありがとうございました。
来週も木金土日と営業いたいます、ご来店お待ちしております。

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お店の短冊を描いてくださっている戸田勝久さんのご紹介で、「河東碧梧桐と石川九楊」展に伺いました。
(伊丹市の柿衛文庫で25日まで)
俳句に無縁な私でしたが、戸田さんに「へきごとう」さんを教えていただきました。
碧梧桐さんの俳句や書は独創的で自由な空気に満ちています。
当時は、こういった俳句は異端として認められなかったそうですが、現在は、彼の俳句や書が再評価されています。(戸田さんもそのお一人でいらっしゃいます)

展示室で、1人、碧梧桐さんが書かれた字をなぞりながら、小さな声で読みながら。
今回は、碧梧桐を評価されている石川九楊さんによって書かれた、碧梧桐さんの俳句も多くありました。何を書いているのか、読めないようで、読める!楽しくて一つ一つ眺めていたら、結構な時間が経っていました。
今回、はじめて知った句の中から、印象に残ったものです。

「妻に腹立たしダリアに立てり」
声に出すと、なんとも面白くてお気に入り。

「曳かれる牛が辻でずっと見廻した秋空だ」
牛は自分の悲しい運命も知らずに、澄んだ瞳で高い秋空を鷹揚に眺めているのでしょうか?

「ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く」
ミモザの萌えるような黄色とシーツの清潔な白の色彩の対比が目前に広がります。
そして、どことなく寂しさも。

「君を待したよ桜散る中をあるく」
春が待ち遠しい!

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お天気の良い日でしたので、着物で出かけました。
冬の底のような2月には、いつもほっこりとした紬と更紗の帯が登場しますが、この暖かさでは手が伸びず・・・
板谷波山の陶器に描かれた文様から染めた塩瀬の帯で、お腹には水仙が描かれています。
なかなか渋くて出番がなかったのですが、しっくりきました。歳をとったんだなぁ。

「水仙に水させば我明らかなり」